ばってんきつねの小部屋

ロックと酒とたまに自転車とフレアの思い出

THICK AS A BRICK by JETHRO TULL

今日はこれを聴いてみました。
 
当時高校生のボクは、ジェラルド・ボストークという子供の話を信用し、ジャケットの新聞(ジャケットサイズにするため、下の方は折りたたまれていた。)を広げ、線を結んで絵を完成させ、クロスワードパズルを途中で断念した経験があります。が、子どもの話は嘘で、CDのジャケットにはゲーム欄がない。その代わり、マジソンスクウエアガーデンでのライブとインタビューが収録されている。まぁ、これで行って来いか?
 
アナログ盤では、A面~B面へと連なる1曲で構成されている。全部聴くと44分くらいかかる。
片面1曲ならピンクフロイドの「エコーズ」を真っ先に思い出す。
でも、これはA面B面通して1曲の大作中の大作。
しかも、前作はあの「アクアラング」。1年後の大作となれば、こりゃ、気になる、気になる、とっても気になる。
嬉しかったなぁ。
40年も前の日本に、間違いなく「A面B面とおして1曲だぞ。」「このジャケット、新聞なんだぞ。」と友達に云ってるボクがいました。
 
でも、レコードの時代、曲の途中でアームを上げるというのはやらなかったので、聴き始めると最低22分は聴いてなきゃならない。「トレイン」とか「ヴィーナス」とかを聴くのとは意気込みが違います。キング・クリムゾンよりも大変。
といことで、そのうち手から離れて行ってしまいました。
 
が、何十年も経って、2度目の青春て訳じゃないですが、CDを買うことになりました。
しかも、今度はライブのボーナストラックがついて、もっと長くなってしまいました。
さらに、インタビューも16分もやってます。
英語です。困ったものです。
 
でも、傑作です。
この後、「パッション・プレイ」へと作品は続いていきます。